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2013年11月15日金曜日

意欲的な生徒と模試結果の相関関係

平成18年に関西圏のある高校の特進できいた話なので、今とは論理エンジンの構成も異なっているのですが、一番伸びた生徒は、一行一行丁寧に解くタイプだったそうです
(進研1年7月45.9→進研2年7月73.6 +27.7)。

別の国語の苦手な生徒は、論理エンジンはまじめにやった結果現代文の力が安定してきたということでした
(進研1年7月→進研3年6月
正答率 生徒A:評論36.7%→64% 小説25%→70%、
生徒B:評論20%→50% 小説35%→80%
生徒C:評論66.7%→76% 小説65%→100%)。

【進研模試偏差値推移 2005】
                 高2 7月→1月         高3 7月→1月
偏差値60台 0人→3人               1人→5人
偏差値50台 4人→8人              10人→8人
偏差値40台 12人→8人             7人→11人
偏差値30台 13人→10人           9人→4人

今とは構成が異なりますので参考程度ですが、基本的な取り組みは次のようなものでした。
以前はレベル1から100まであり、レベル50までが現在のOS1-5、レベル51以降がPS1-5に相当しています。ただし、誌上講義がない旧版よりもさらに分量があり、難度も高いものでした。
その後、内容の精査などをし、現在の版となっています。

【進め方】
1年 夏休み前 Lv.8、Lv.51 夏休み宿題 Lv.15まで
 「論理とは」「主語と述語」「言葉のつながり」「一文の構造」「単語と文節」「品詞」「助詞」「助動詞」
 「文の要点」などをやり、応用問題(Lv.51-)をする。
 「イコールの関係」「筆者の主張と理由」「活用形」「指示語」は宿題に出し、夏休み後に復習。

2年 夏休み前 Lv.45、Lv.62 夏休み宿題 Lv.48まで
 夏休み前までに基礎的な部分を終わらせる。「接続語」「内容整理「筆者の主張と要約」「小説問題の基礎」「論理的読解の原理」「選択肢の選び方」「根拠の確認」「出題者の指示」「抜き出し条件のチェック」「記述式問題の基礎」「空所問題の解法」「整序問題」「欠落分挿入問題」「随想問題の解法」「文章の構造」「客観的分析」「論理的読解法」をやり、応用問題(Lv.62-)をする。

3年 夏休み前 Lv.68 夏休み宿題 Lv.90
 応用問題(Lv.68-)をしながら、これまでやってきたことを確認。分量が多く、こなせない。夏休み以降は論理エンジンではなく、大学受験対策に。

【授業】
7限目に週1コマ、50分授業。レベルの最初は説明するが、あとは宿題をやってこさせ、クリア問題で確認。宿題としていたテキストの箇所を点検しつつ、クリア問題を採点。提出や授業内にクリアできなかったら定期テストから減点(最大18点)。
重要な問題は時間をかけるが、機械的にできるところは素早く済ます。
上のレベルに行くまでは練習が比較的少ないので、小論文や作文指導など文章を書く作業も並行して行う。

【宿題】
最初は2レベルづつ。文章を読むようになってからは1レベルづつ。長期休暇で目標レベルをもとに調整。

【進度が異なる場合の対応】
最低進度を決めているので、遅れても1週間。

【進度が遅い、理解が進まない生徒への対応】
一定の間隔で、テキストをやるまで帰さない日を作っている。
遅れている生徒ほど、正答までのステップを飛ばして答えだけ書いてくる。

【生徒のモチベーションを維持する上で注意していること】
どこまで進んだかを記録する一覧表を作成。他の生徒が自分よりも進んでいるのを見ると燃える。

【生徒の関心を高めるためにしていること】
実は自分では成果がでているか不安になるときがある。
しかし、生徒の兄がテキストを見て、「それできていいなぁ」とうらやましがったり、
公立高校の教師をしている親御さんが、「自分の学校でもやってみたい」という声を聞くので、
生徒に「信じてやろう」と言っている。

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