もともとは、ある女子高で、生徒と教師、生徒と家族がよりよいコミュニケーションできるように、という理念で導入されていました。
私たちヒューマン・リンクも、学校改善の根本は授業により生徒が伸びることだと考えていました。
授業とは、生徒が教科書や教師、他の生徒や自分自身と対話しつつ、物事を理解したり、新たな知識や発見を得る場所だと思います。
論理エンジンにより生徒が筋道を立てて考え、表現する力を養うことで、生徒が伸びる学校づくりを支援できるのではないか、と考えたことがもともとのきっかけでした。
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2005年3月10日
読み解く力(8) 「ムカつく」も論理で説明 :
教育ルネサンス : 教育 : YOMIURI ON-LINE (読売新聞)
「論理エンジン」に挑む常盤木学園高校の生徒たち
論理力向上を目指して、予備校が開発した教材の活用が広がっている。
仙台市にある常盤木学園高校の竹内もゆる教諭(43)は、年度の初めに決まって生徒たちに問いかけることにしている。
「皆さん、ほしいものがありますか?」
「あります」という生徒たに
「両親にお願いしても駄目だったら、どうしますか?」と畳みかける。
生徒たちが一瞬、考え込むと、すかさず授業の狙いを示す。
「どうしてもほしい場合は、両親を説得しなければなりません。
筋道立てて、言葉できちんと説得できる力が必要です。
この教材を使って鍛えていきましょう。」
教材名は「論理エンジン」。
東京の予備校で国語の講師を担当する出口汪(ひろし)さん(49)が受験生のために編み出した。
常盤木学園高校では、2002年度から、週に4コマの現代文の授業のうち1コマは、この教材を中心に進められる。
学ぶのは「言葉の規則」。
基本に立ち返り、「主語―述語」の関係を意識することから始める。
「修飾―被修飾」のつながり具合を確認し、さらに「文章と文章」の関係をつかむ。
最終的には、論文の読み方を身につける。
B5判で130ページ程度の問題集が計10冊あり、初級段階では「主語と述語を抜き出す」「修飾と被修飾の関係を示す」といった設問が続く。
その後は、中学高校の入試問題、大学入試問題と進み、最後は法科大学院の入試問題などにも挑む。高校などで使う場合、利用料は生徒一人あたり年間9,600円だ。
開発者の出口さんによると、希望者に限る高校も含めると、活用しているのは私立高校を中心に今年度は約60校を数えるという。公立高校でも、福岡県立久留米高校が2年生を対象に今年度から授業の教材として利用し始め、来年度は全学年で活用する予定だ。
同校国語科の石井倫子(みちこ)教諭(49)は「論理性を系統立てて身に着けさせる教材が今までなかった。教育の専門誌で見て『これだ』と思った」と話す。
ほぼ全員が進学希望の久留米高校に対して、常盤木学園高校の大学進学率はそう高くない。
「論理エンジン」の活用も、受験対策というよりも、国語力の育成がテーマだ。
「役立つかどうかが大切」と竹内教諭は語り、「『だるい』『ムカつく』といった具合に感情のままの言葉しか使えない生徒に、なぜ、どのぐらい『ムカつく』のかを説明できる力をつけさせたい」。
予備校の教材を授業で使うことに抵抗感はないという。
「文章の要点やキーワードを意識するようになった」というのが2年生の渡辺望帆(みほ)さん(17)の感想だ。
高校での活用が広がることについて出口さんは「文章の規則に従い、誰にでも分かる言葉で考えを伝える訓練を学校はやってこなかった。教科や学年の壁を越えて、子どもたちに論理性を身につけさせるべきだ」と話している。
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当初に比べ、全国の私立中高の1割以上に導入され、メディアでも取り上げられるようになりましたが、ご紹介を始めて10年が経とうとしていますので、改めて、その起源を確認しておこうと思いました。
2007年3月11日付 産経新聞朝刊
http://www.ronri.jp/contents/other/media/sankei.pdf
2007年5月21日 アエラ
http://www.ronri.jp/contents/other/media/aera.pdf
(出口先生の紹介記事)
2010年7月22日 『朝日新聞』
佐藤優 「読むぞ!ホップステップジャンプ 論理的に説明できる力」
http://www.deguchi-hiroshi.com/media/asahisinbun7.22.pdf#zoom=100
2010年7月31日号 『週刊 東洋経済』
[連載] ~知の技法 出世の技法~
佐藤優 「知識や情報の活用に大切な論理的思考」
http://www.deguchi-hiroshi.com/media/toyokeizai7.31.pdf
2012年6月9日(土) 「世界一受けたい授業SP」(日本テレビ系列)
http://www.ntv.co.jp/sekaju/onair/120609/01.html
そのほか、メディア掲載情報一覧
http://www.deguchi-hiroshi.com/media.html
http://www.ronri.jp/contents/other/media.html
私たちヒューマン・リンクも、学校改善の根本は授業により生徒が伸びることだと考えていました。
授業とは、生徒が教科書や教師、他の生徒や自分自身と対話しつつ、物事を理解したり、新たな知識や発見を得る場所だと思います。
論理エンジンにより生徒が筋道を立てて考え、表現する力を養うことで、生徒が伸びる学校づくりを支援できるのではないか、と考えたことがもともとのきっかけでした。
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2005年3月10日
読み解く力(8) 「ムカつく」も論理で説明 :
教育ルネサンス : 教育 : YOMIURI ON-LINE (読売新聞)
「論理エンジン」に挑む常盤木学園高校の生徒たち
論理力向上を目指して、予備校が開発した教材の活用が広がっている。
仙台市にある常盤木学園高校の竹内もゆる教諭(43)は、年度の初めに決まって生徒たちに問いかけることにしている。
「皆さん、ほしいものがありますか?」
「あります」という生徒たに
「両親にお願いしても駄目だったら、どうしますか?」と畳みかける。
生徒たちが一瞬、考え込むと、すかさず授業の狙いを示す。
「どうしてもほしい場合は、両親を説得しなければなりません。
筋道立てて、言葉できちんと説得できる力が必要です。
この教材を使って鍛えていきましょう。」
教材名は「論理エンジン」。
東京の予備校で国語の講師を担当する出口汪(ひろし)さん(49)が受験生のために編み出した。
常盤木学園高校では、2002年度から、週に4コマの現代文の授業のうち1コマは、この教材を中心に進められる。
学ぶのは「言葉の規則」。
基本に立ち返り、「主語―述語」の関係を意識することから始める。
「修飾―被修飾」のつながり具合を確認し、さらに「文章と文章」の関係をつかむ。
最終的には、論文の読み方を身につける。
B5判で130ページ程度の問題集が計10冊あり、初級段階では「主語と述語を抜き出す」「修飾と被修飾の関係を示す」といった設問が続く。
その後は、中学高校の入試問題、大学入試問題と進み、最後は法科大学院の入試問題などにも挑む。高校などで使う場合、利用料は生徒一人あたり年間9,600円だ。
開発者の出口さんによると、希望者に限る高校も含めると、活用しているのは私立高校を中心に今年度は約60校を数えるという。公立高校でも、福岡県立久留米高校が2年生を対象に今年度から授業の教材として利用し始め、来年度は全学年で活用する予定だ。
同校国語科の石井倫子(みちこ)教諭(49)は「論理性を系統立てて身に着けさせる教材が今までなかった。教育の専門誌で見て『これだ』と思った」と話す。
ほぼ全員が進学希望の久留米高校に対して、常盤木学園高校の大学進学率はそう高くない。
「論理エンジン」の活用も、受験対策というよりも、国語力の育成がテーマだ。
「役立つかどうかが大切」と竹内教諭は語り、「『だるい』『ムカつく』といった具合に感情のままの言葉しか使えない生徒に、なぜ、どのぐらい『ムカつく』のかを説明できる力をつけさせたい」。
予備校の教材を授業で使うことに抵抗感はないという。
「文章の要点やキーワードを意識するようになった」というのが2年生の渡辺望帆(みほ)さん(17)の感想だ。
高校での活用が広がることについて出口さんは「文章の規則に従い、誰にでも分かる言葉で考えを伝える訓練を学校はやってこなかった。教科や学年の壁を越えて、子どもたちに論理性を身につけさせるべきだ」と話している。
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当初に比べ、全国の私立中高の1割以上に導入され、メディアでも取り上げられるようになりましたが、ご紹介を始めて10年が経とうとしていますので、改めて、その起源を確認しておこうと思いました。
2007年3月11日付 産経新聞朝刊
http://www.ronri.jp/contents/other/media/sankei.pdf
2007年5月21日 アエラ
http://www.ronri.jp/contents/other/media/aera.pdf
(出口先生の紹介記事)
2010年7月22日 『朝日新聞』
佐藤優 「読むぞ!ホップステップジャンプ 論理的に説明できる力」
http://www.deguchi-hiroshi.com/media/asahisinbun7.22.pdf#zoom=100
2010年7月31日号 『週刊 東洋経済』
[連載] ~知の技法 出世の技法~
佐藤優 「知識や情報の活用に大切な論理的思考」
http://www.deguchi-hiroshi.com/media/toyokeizai7.31.pdf
2012年6月9日(土) 「世界一受けたい授業SP」(日本テレビ系列)
http://www.ntv.co.jp/sekaju/onair/120609/01.html
そのほか、メディア掲載情報一覧
http://www.deguchi-hiroshi.com/media.html
http://www.ronri.jp/contents/other/media.html
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