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2013年11月15日金曜日

学力中位の生徒に対して

2006年ですので、今から6年も前になりますが、お話を伺った先生は今なお、論理エンジンを含め多方面にわたり活躍されています。当時は、中国地方の中堅高校の特進を担当されていました。

【取り組み】
センターのためにはレベル70以降(OS5に相当)をする前に準備が必要。
なんとなく解かないように、毎回なぜこれをするのかという意味や目標を説明する。
偏差値50を切る生徒には特にそうした説明が必要。
1週間で1レベルで宿題を出し、授業でその範囲の確認テストと解説をする。
生徒のテキストをチェックして、できていないところは付箋をして返却する。
1年からの教え方ですべて決まる。
1年の段階では「やるべきこと」をやっているかどうかを徹底してチェックする。
予習の仕方、授業でおさえるべきポイント、復習の仕方。
一緒に行う先生と目標と情報を共有することが成果を挙げた要因。

【進度が異なる場合】
全員同じ進度で進んでいる。
2年から現代文の成績でクラスを分けた。
一方のクラスではクリアテストを2題、どんどん進ませる。
このクラスのトップ層は偏差値75くらいまで行く。
もう一方は説明を厚くする。
このクラスの下の層は偏差値45くらい。底上げをする。

【生徒のモチベーションを維持させるために】
手を抜けない状況にする。
テキストに付箋をつけて返却するのもその一つ。
間違えたのになぜ間違えないかがチェックされていなければ付箋をつける。
生徒は付箋がついたままの状態を気にする。
こうした取り組みを続けると、生徒は解くときにチェックするようになる。

【生徒の関心を高めるために】
論理エンジンノートを作らせている。
結論に至るまでの展開を書かせる。筆者の論点を抑える。
今の2年は1年の時から実践しているが、一年間でできるようになる。
進研模試の文章を使って本文構成を図式化する。
これがセンターを解く基礎になる。
ノートの見開きの右に自分の答え、左に授業での板書を書き、違いを見比べる。
このとき、問いとどのように関わっているかも説明する。
もう一度解かせ、要約させる。
すべての問題についてするわけではないが、やると力がつく。

【そのほかの工夫】
文法をしっかりすると古典をしやすい。
公立の受け皿として入学する生徒はこの力が欠けている。

【成果】
進研模試
偏差値 1年7月48.9→11月51.4→1月53.7→2年7月55.8
偏差値50以上の人数 1年7月23人→11月35人→1月36人→2年7月50人

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