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2014年12月26日金曜日

中学の選択授業での使い方

中学での選択授業として論理エンジンを使っているという話を聞いてきました。
週に2コマという、ある意味恵まれた状況ですが、一方で長期休暇中の宿題としては出しづらいので、作文や誌上講義を休暇中の課題として出すことは難しいという面もあるようです。
ペースは3年間でOS5まで。
中1では、予習を原則とし、まずねらいを説明して、話を交えながら答え合わせ、時折クリアテストを入れて評価をつける、という流れです。12月でレベル17ですが、これからは書く問題が多くなるので、生徒の差が広がることを懸念されていました。

2014年12月22日月曜日

大学推薦の多い中学校での使い方

多くの生徒が推薦で大学に行く、という中学校での使い方について伺ってきました。
社会科や総合学習で卒業研究をするため、その土台となっている、
書く、表現するという部分では強みが見られる、ということです。

週に一度、5単位のうち1単位を使って論理エンジンに取り組みます。
中1では、一緒に問題を読み、時間を測ってやり、答え合わせをする、という進め方です。
「焦らず、じっくり考えなさい」と指導します。
中2、中3では、ある程度自主的にさせて、ポイントとなるところをまとめて答え合わせをします。

長期休暇に、作文など時間のかかる問題や誌上講義を宿題に出します。

中1の指導は、丁寧にしっかりと、というところがポイントかな、と思いました。

2014年11月4日火曜日

「私は次、何を書くと思う?」

関東の女子校の中高一貫校にお伺いしました。
中学校でご利用いただいていますが、自校のカリキュラムとうまく対応させた形にされていましたのでご紹介したいと思います。
なお、ここでのレベルは旧版ですので、新版のレベルとは異なります。

1年生では、国語ⅠでOS5-9、19、29と、飛ばしながら行います。
これは、国語Ⅱで口語文法を平行して行っているためです。
助詞・助動詞のはたらき、文の作成、文の書き換え、正確な文を書く、作文の基本、文章を書く、というエッセンスをおさえながら、
3月の主張大会に向けて、まずは主述の対応などができるようにします。

2年生では、OS1-4、11~16、18を行います。
これは、教科書の単元の合間に行います。
一文の要点を捉える、言葉と言葉のつながり、文のなりたち、文の要点と指示語、というOS1にしては難しかった内容をここで抑えます。
OS1-4がやや難しく設定しているのは、OS1で扱う内容が比較的単純で、ややもすれば「なめてかかる」のを防ぐことが目的です。
しかし、きちんと目的と動機づけがされていれば、この点を克服できるのだと思います。
さらに、指示語と指示内容、接続語とはたらき、文と文のつながり、要点をつかまえる、記述問題を解く、具体と抽象を行います。

この2年生までは先生が図式化します。

3年生になると、イコールや対比、因果を自分で図式化することが宿題に出されます。
OS17、OS21-28でイコールの関係、具体例、対立関係、因果関係、文章内容の把握と整理、段落の要点を捉える、段落相互の関係と段落区分、要旨の把握、文章を書く、という内容を扱いながら、自分で文章に記号を打っていきます。このとき、2年間持ち上がったクラスですと、生徒も「次に先生が何を書くか」を予想できるようになっていると言います。
3年生であっても、最初は図式化できない生徒もいますが、回を重ねていくうちに、「先生だったらこう書くだろうな」ということが、頭の中に描けるようになってきます。ですので、授業中も


「私は次、何を書くと思う?」


と発問するのだそうです。これを、能動的に予想する授業、と呼んでいます。



中学2年生までに先生の思考回路を身体化し、3年生ではその内面化した思考回路を使ってアウトプットしていく。
そのための訓練ツールが論理エンジンだということです。

こうした訓練は、高校生になったときに「出題者の読みを予想する」ということにもつながります。



論理エンジンは文章の「関係性」を解き明かす訓練になりますが、それだけでは本当に「読める」ようにはならないと言います。
その前段階として、文章の中の「何が大事か」、その文章で何を言おうとしているかを見分けられる力が必要なためです。
こうした課題を克服するために、次のような取り組みをしています。


教科書は光村を使いますが、動物や虫関連のテーマが多く、説明文が弱くなるという課題を克服するため、
明治書院の「はじめての評論文」も用います。また、文章は初見で読めないといけないという考えから、
定期考査の範囲として、シリウスの5,6題の内から一つを出す、というようにもしています。
ここでも、「先生だったらこれを出すだろうな」と予想させます。
これは、ヤマを張る、ということでなく、「今授業で扱っている文章の構成と似た文章はこれだろうな」と考えさせることが目的です。

また、3年間で100冊を読み、読書ノートにつけるということもします。読書体験をエッセイにする、学校内のラウンジに気軽に読めるように本を配置する、など、様々な仕掛けを駆使しています。


「私は次、何を書くと思う?」


印象に残る言葉でした。

2014年3月26日水曜日

論理エンジン 成績推移ベンチマーク

来週から新しい年度が始まります。
そこで、論理エンジンを行っている学校のデータをもとに、
成績推移のベンチマークを行ってみたいと思います。
学校の特定を避けるために、数字は小数点以下を四捨五入しています。
初期偏差値が40代前半の高1クラスをイメージしています。

1.偏差値は7月から1月にかけて高1で+4ポイント(進研)、河合は±1ポイント程度に収める。
○進研ゼミ偏差値
高1 7月42→1月46(+4) 
○河合偏差値
高1 8月45→11月44(△1)

2.得点率は、評論と小説で10ポイント強、漢文で30ポイント弱向上させる。河合の場合は小説で20ポイント弱向上させ、評論や漢文は10ポイント程度の落ち込みに収める。
○進研ゼミ得点率
評論 7月34%→1月43%(+9%)
小説 7月43%→1月56%(+13%)
古文 7月18%→1月24%(+6%)
漢文 7月3%→1月31%(+28%)
○河合得点率
評論 8月40%→11月29%(△11%)
小説 8月26%→11月43%(+17%)
古文 8月38%→11月34%(△4%)
漢文 8月34%→11月24%(△10%)

(その他の指標)
・下位生徒(偏差値40以下)の減少
・偏差値50以上の割合の増加
  高1 国語 7月12%→1月38%(+26%)
     数学 7月15%→3%(△12%)
     英語 7月9%→14%(+5%)
・安定した得点
・英国数の中で国語が最も伸びている
  高1 数学 7月43.5→1月43.7(+0.2)
     英語 7月41.6→1月42(+0.4)

○取り組み内容
・テキストを宿題にしてきちんとチェックする
・保護者に、子どもが論理エンジンを家でやっている姿を意識して見てもらうようにする(家庭学習習慣がついていることを示す)
・できる生徒は先に進ませる
・レベル1から30までは一緒に教室で行い、全員に網をかけて発問する
・受かるまでクリアテストをさせる

なお、参考までに高2から論理エンジンを始めた場合は、進研の偏差値で数学や英語で1ポイント程度ほど下がっていても国語では1ポイント強上がっている、という状況を作りたいです。小説では30ポイント弱、評論や漢文では10ポイント弱の得点率向上が一つの目安です。できれば小説で7割以上得点したいところです。

○進研ゼミ偏差値
高2 7月45→1月46(+1) 
○進研ゼミ得点率
評論 7月34%→1月41%(+7%)
小説 7月18%→1月46%(+28%)
古文 7月32%→1月31%(△1%)
漢文 7月30%→1月38%(+8%)

(その他の指標)
・偏差値50以上の割合の増加
  高2 国語 7月33%→1月45%(+11%)
     英語 7月15%→1月24%(+9%)
・高2 11月・1月 小説で7割以上
・英国数の中で国語が最も伸びている
  高2  数学 7月46→1月45(△1)
      英語 7月46→1月44(△2)

2014年3月19日水曜日

夏目漱石

以前、石原千秋先生のことについて記事を書きました。
その際は受験国語に関する本を中心にしましたが、
石原先生は夏目漱石に関する本もいくつか書かれています。
ご本人は、テキストに即して解釈するテキスト論の研究者であるということから、著者の人物像に迫り、これを解釈の中に含めることについては慎重な立場をとられています。したがって、夏目漱石に関しては、想いが高じて、というところもあるのでしょうか。

比較的わかりやすかったのは、
漱石と三人の読者
という新書です。

なぜ「こころ」が国語教科書の定番となったのか。
なぜ女子高生受けが悪いのか。(石原先生は教科書の編成委員も務めていらっしゃいました。)
それは、当時「こころ」が対象としていた読者層を考えてみるとわかる、という点が面白いです。
当時、大学教授という職から朝日新聞の専属となったこと、当時の新聞を購読した層と現在朝日新聞を読む層の違い、文壇から離れ木曜会という集まりが目に見える読者として存在していたこと、漱石を取り巻く風景を描くなかで、なぜ漱石が実験的な試みを行い、小説の可能性を追求したのかがわかりやすく書かれています。

始まりと終わりという枠が決まっていることが小説を形づくっていて、その中で読者に多様な読みを可能にする仕掛けを漱石は作ったと言います。こうした読みの可能性という観点から「虞美人草」などの作品を比較する観点も面白いです。

論理エンジンに基づく小説の解読は、その読みの確かさ、つまり根拠と道筋を明確に言語化することを意識してトレーニングする必要がありそうです。

「こころ」については、

「こころ」 大人になれなかった先生

も参考になります。
先生が書いた手紙は、とても折りたためるような長さではない、という指摘などが面白いです。



2014年3月10日月曜日

寄り添うこと

論理の匠 長谷先生が「寄り添うこと」というタイトルでブログ記事を書いています。

その中で、不合格になった生徒が報告に訪れて、後期に向けて切り替える「場」に寄り添いたい、とおっしゃっています。

そうした姿勢の背景には、ご自身がうまくいかなかったときの経験があります。

誰にも話したくないとき、会いたくない時に、「頭の中に浮かんでくる人」、そんな人になりたいとおっしゃいます。

とても共感する記事でした。

寄り添うこと

2014年3月5日水曜日

先生による学び合い

論理の匠である開智高校の加藤先生による授業力向上セミナーの4回目が行われました。

① OS3の実践授業(1年間の指導のゴールイメージを持つ)
② 次年度の導入期における指導上の留意点の共有
をテーマとした先生がたの学び合いにより進められます。
http://www.kato-katsumi.net/archives/68096469.html

教科会は教科指導力の向上、学年会は生徒指導力の向上を目的に話し合いが行われる場ですが、そうした場において学びが生じるためにはいくつか気を付けておくべき点があるように思います。

一つは、目的です。
この場において話し合うことは、どのような目的をもっているのか、どのような目標を実現するためなのかを認識しておく必要があります。まず、論理エンジンを通じて、生徒にどのような力をつけたいのか、を確認する必要があるでしょう。教科会でいえば、「生徒は何を学ぶのか」「生徒がどのような状態になればよいのか」という点を共有しておく必要があると思います。それが、加藤先生のセミナーにおける①ゴールイメージの設定、ということになろうかと思います。

二つ目は、どのように測るのか、です。
自分たちの目的や目標が実現しているかどうかを測るためのものさしを決めておく必要があります。教科会でいえば、「生徒が学んだかどうかをどのように測るのか」ということになります。論理エンジンの場合、これはクリアテストになりますし、加藤先生のセミナーでは答案に至る過程を参加者が説明や板書により言語化し、可視化するということになろうと思います。

三つ目は、測った結果、どうするのかです。
自分たちの目的や目標が実現しているかを測り、うまくいっていなかったらどうするか、うまくいっている場合はどうするかを考える必要があります。論理エンジンの場合でしたら、OSやクリアテストの出来具合を判断して、できている/できていない場合にどのような対応をするのかを考えること、教科会でいえば定期テストや模試分析をした結果どのような授業を行う必要があるのかを考える必要があります。加藤先生のセミナーでは、②次年度の指導上の留意点、がこれに該当します。

上記のことを踏まえた学び合いの場を設定することで、先生同士の話し合いや生徒同士の話し合いがより実りのあるものになると思います。


2014年2月13日木曜日

石原千秋先生と論理エンジン


「秘伝 中学入試国語読解法」など多数の著作を出されている石原千秋先生などを引き合いにして、出口先生との違いを書いている記事などを見かけます。ネット上のことですので、情報の判断は慎重に行う必要がありますし、こうした議論は誰が優れているかというよりは、誰が自分の合っているのか、それはなぜなのかを知ることの方が大事だと思います。

石原先生の指導法の特徴の一つに、出題背景に迫る点が挙げられます。
国語とは道徳教育であり、中学入試にはその学校がどのような生徒に来てほしいかという哲学が現れるし、そのメッセージが読み取れるような作問をすべきだと言います。

そのうえで、ロラン・バルトが物語の構造を分析したように、中学入試で出題される小説は
「~が~になる」という型をもっており、そのテーマは友情や恋愛、親子関係など様々であるが、
基本として少年や少女が成長する過程を描いたものであるので、物語の要旨を一文で説明する練習をしておくことが重要だと言います。

石原先生も明言しているように、石原先生の指導方法は「学校文化に適応している子ども」「学校文化に適応していない子ども」のどちらであっても、基本的にある程度文章が読め、かつ潜在的に書ける能力を持っている子どもが、出題者の意図や国語のテストを解く上でのコツを知ることで、安定して得点する上で優れた指導法だといえます。

一方、論理エンジンは、石原先生が対象外とした、基本的な文章の読み方が身に付いていない生徒にとって、指導しやすいプログラムであるといえます。ただし、指導力のある先生が使用することで、高い学力を持つ生徒の力を伸ばすこともできるプログラムであることは、このブログで紹介したいくつかの事例が物語っています。

優れた先生は、生徒の特性を見極め、様々な指導方法を柔軟に使える先生なのだと思います。

http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%98%E4%BC%9D-%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E8%AA%AD%E8%A7%A3%E6%B3%95-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E7%9F%B3%E5%8E%9F-%E5%8D%83%E7%A7%8B/dp/4106005603

2014年2月5日水曜日

この時期にどのような授業をするか

2月に入り、入試業務も大詰め。年末の冬期講習、センター試験と続き、本当に忙しい時期です。
さらに、次年度のことも考えないといけない。
しかし、生徒にとってはいつもと変わらず、大事な一時間一時間の授業です。
この時期にどういった授業をすればよいか。

今回も、やはり匠から教えられました。
この時期は、先に進まずにOS2の総復習問題を使って振り返りを行う。

しかし、ただ振り返りを行うのでなく、
生徒が先生役となり、「小学6年生に教えるように」解く手順を発表する、という授業です。

先生は、教育実習生に教えるように授業の仕方を教えるそうです。
これは、結構プレッシャーですよね。
その視点でこれから授業を見られるわけですから。
しかし、実際に授業をしてみることで、簡単そうに見えた授業中の様々な先生の「わざ」のすごさにも気づき、より授業に身が入る効果もありそうです。

それだけでなく、先生自身も、生徒の授業から学ぶことがあるといいます。
先生が学ぶ姿勢を持ち続けている限り、授業はより高みを目指すことができる。
忙しい時期ですが、大事なことに気づかせてくれる記事でした。

http://www.kato-katsumi.net/archives/68081394.html

2014年1月29日水曜日

2014 センター試験について

一波乱あった今年度のセンター試験。
論理の匠はどのようなことを感じたのでしょうか。

事前に予想を立てていた中條先生の、
センター前の心構えを今一度振り返っておく必要があるのではないでしょうか。


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【センター国語・心構え NP10か条】(三十字以内・十文にまとめました。)

①事前にジャンル別時間配分せよ、しかしこだわり過ぎないように。

②解き順はいつもの自分のリズム、感覚的な難易に左右されるな。

③語彙力系の設問は、その都度解いてマークした後読み進めよ。

④パターン認識を明確にして、イレギュラーもその枠内と思うこと。

⑤素材・具体・抽象・象徴・主題という流れは四ジャンルに共通だ。

⑥対比の把握が勝負を決する、本文・選択肢ともに明確な意識を。

⑦比喩特に隠喩は、良識的な範囲での解釈にとどめるようにせよ。

⑧迷ったら辞書的・標準的な意味の方、変えて後悔よりも貫くべし。

⑨強調限定の過ぎる選択肢は外す、横並びで他の選択肢も見る。

⑩選択肢の文末比較法を用いる、それだけで4択・3択に絞れる。

http://www.leitmotiv.info/archives/36444356.html

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上記心構えの①をどれだけ実施できたかが、今回の出来に左右したように思います。

予想に対する厳しい自己評価の繰り返しこそ、指導力を高めるのだと思わせてくれる記事もあります。
http://www.leitmotiv.info/archives/36508425.html


2014年1月24日金曜日

センター試験と論理エンジン

センター試験の振り返りをしている学校も多いと思います。
一度、ある学校からデータを提供いただいて、
レベルクリアテストの通過率とセンター試験の得点率の関係を調べてみたことがあります。
結論としては、

指示語が示す点を正確に把握する
選択肢を客観的に消去する
分掌の対比構造を把握する
会話から登場人物の心情を把握する

に対応するクリアテストの出来とセンターの得点率に関係があるという、当たり前のことが分かっただけですが、学校でやる場合はもう少し意味のある結果になる気がします。
次のような作業をしてみると良いのではないでしょうか。
高1、高2のクラスを想定しています。

1.論理エンジンのクリアテストの通過率の表を作る(縦:個人名×横:ステップ ○・△・×)
できている生徒とできていない生徒が分かれている個所や、間違いのパターンの仮説を作る。

2.H20-H22のセンターの過去問を解き、大門別の正答率を記録する。可能なら、間違いのパターンを分析する。

3.1と2の結果を照合し、そのクラスで特に留意すべき点や、間違いやすいポイントを明らかにする。


模擬テストと違い、細かい頻度で実力を確認できるのも論理エンジンのメリットです。
それを他のデータと有機的につないで分析することで、より生徒の力を伸ばせる教育ができるのではないでしょうか。

2014年1月15日水曜日

論理エンジンの授業

以前拝見させていただいた論理エンジンの授業は次のような展開でした。

導入:範囲と目的の説明

「今日はレベル15のステップ8からです。」(チャップリン 独裁者の話)
「指示語、文脈に注意しましょう。」

展開:意識すべき点の確認

「主語はどれですか」
「述語を探してみましょう」

「筆者の立場が聞かれています。自分の感想ではありませんよ。」
「筆者は否定していると思う人?」

「なぜ肯定だと思いましたか?」
生徒「名シーン、とあるから」

(ここまでで30分)

生徒による授業

「レベル16のステップ1,2、○○さんに授業をしてもらおうと思います。」

(45分 終了)


授業で毎回行っておくべきことは、その授業の狙いの確認だと思います。

また、良い授業、生徒を引きつける授業とは、どこかで「なぜ?」という疑問を持たせる展開にすることだと思います。

この日の授業はこの二点が含まれていたと思います。

また、この授業では後半に生徒が授業する場面が設けられていましたが、これはある日の放課後、その女子生徒が男子生徒に対して黒板を使って説明していた様子を見たからでした。

こうして生徒が前にでて板書し、説明する機会を多くとれるようになると良いですね。

2014年1月8日水曜日

中1のシラバス

論理エンジンを中学校でどのように活用するかで、多くの学校が頭を悩ませています。
ある学校では、教科書や文法、問題集と併用して、週ごと、または単元の区切りごとに論理エンジンを挟む方法をとっていました。
(※レベルは旧版です。問題集は新錬成テキストで該当する箇所)

4月 教科書:詩
5月 論理エンジン:プロローグ レベル1~/文法:文節・単語・文節相互の関係・文の成分
6月 論理エンジン/教科書:小説
7月 論理エンジン:レベル10/文法:品詞分類・体言

夏課題:詩、小説、漢字・語句

9月 論理エンジン:レベル11~/教科書:評論・論説文
10月 論理エンジン/教科書:古文、漢文/文法:用言
11月 論理エンジン/教科書:評論・説明文
12月 論理エンジン/百人一首

冬課題:説明文、論説文

1月~2月 論理エンジン:レベル20/教科書:小説/文法:連帯詞・副詞・接続詞・感動詞


教科書を読む際は論理エンジンでやったことを意識させながら読むようにしたということです。