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2015年7月21日火曜日

10年の道のり

論理エンジンを使い始めておよそ10年になるという関東の中学校高等学校にお邪魔いたしました。高校で3コース、これに中高コースが加わります。

中高コースではOSを中学で終わらせます。高校から入学する生徒は高校からOSに取り組みます。コースによって、OS3、OS4、OS5と到達進度は異なります。これに、PS3までが、コースに応じて追加されます。高校1年でOS、PSともに終わらせ、入試タイプの問題集につなぎます。論理エンジンは解答の手順を学ぶテキストなので、記述の問題集やセンター対策の指導がしやすいということです。

このような体制がほぼ固まるまでは試行錯誤の連続でした。最初は、国語だけでなくすべての教員が理解し、学校としての取り組みをする必要があるということから、担任がOS1を指導する形態でした。ロングホームルームの時間を使って指導しました。国語科の中でも、教科書をする時間が減る、語彙が入っていない、などの批判があったそうです。しかし、学校としての取り組みということで理解を求め、ここ数年では当たり前の取り組みとなってきました。

特に、高校から入ってくる生徒については、つまづきを振り返ることが大事になってきます。中学と高校、語彙や抽象度に違いはありますが、基本となる部分では共通することも多く、論理エンジンを用いて、「なんとなくわかる」から、根拠をもって誰がどうしたいのかをとらえられるようになることが求められます。

今後、新テストやSGH、国際バカロレアを見据えて、指導体制についても見直していくつもりということでした。


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